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コロナ禍で【築10年】【築20年】の中古マンションの価値が上がっている理由

突然ですが「リセールバリュー」という言葉をご存じですか?

不動産に限らず使われる言葉ですが、簡単にいえば、新築時に購入した物件を数年後に売却したときの価格。このリセールバリューが、コロナ禍で高騰しているというのです。

首都圏の築10年の中古マンションはリセールバリュー100%超

(株)東京カンテイは6日、2020年の分譲マンションの新築時価格と築10年流通時価格とを比較して算出したリセールバリューを、首都圏の駅別に集計して発表した。首都圏の平均リセールバリューは101.9%(前年比7.6ポイント上昇)となり、08年に現行基準で調査を開始して以来初めて100%を超えた。20年の既存マンション平均坪単価は231万1,000円(同6.4%上昇)だったのに対して、10年前の新築平均坪単価は221万円(同0.5%低下)だった。

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リセールバリューが100%を超えるということは、新築時より高く売れるということ。築10年のマンションの平均リセールバリューが101.9%ということは、2010年に新築時「5,000万円」で購入したマンションの売却価格平均が2020年「5,095万円」だったということになります。

築20年の中古マンションに関しても、平均坪単価が前年比で6.4%プラスになったということですので、首都圏の築10年、築20年の中古マンションは売り時だといえるでしょう。

中古マンションの価格はなぜ上がった?

中古マンションの価格が上がった理由は、供給数不足にあるでしょう。とくにコロナ禍では、新築マンションの売り出し数が大幅に抑制されました。

それに対して、住宅ローン金利は継続的に低い水準で維持しており、住宅ローン控除の期間が延長するなど支援策も充実していることから、住宅購入需要が中古物件に流れたと推測されます。

エリア別!中古マンションリセールバリューランキング

代官山駅 164.3%
溜池山王 145.8%
桜木町 141.2%

今回集計対象となった駅412のうち、リセールバリューが100%を超えたのは214。半数以上に上ります。

東京23区のみならず、埼玉、神奈川、東京多摩エリアの主要駅でも、コロナ禍でリセールバリューが高まっているマンションが見られるということです。

2021年4月の首都圏中古マンション平米単価

直近のデータによれば首都圏の中古マンション価格は前年同月比で「+16.1%」。成約平米単価は「59.10万円」です。

昨年との価格差は、60平米のマンションで約600万円。不動産の売り時を考えている方はぜひ一度、査定してみてはいかがでしょうか?